ピロリ菌による慢性胃炎(萎縮性胃炎)について
ピロリ菌感染は、慢性的な胃炎・萎縮性胃炎を引き起こす原因の一つです。萎縮性胃炎は、胃の粘膜が薄くなり、胃の働きが低下する状態です。日本消化器病学会のガイドラインによると、ピロリ菌が胃に長期間感染すると、胃の粘膜が炎症を起こし、最終的には萎縮性胃炎に進行します。この状態が続くと、胃がんのリスクが高まります。ピロリ菌が原因と考えられる場合、抗菌薬を中心とした治療が効果的で、通常は1週間で治療は終了します。胃の不快感や胃もたれを感じたら、早めに検査を受け、適切な治療を受けることをおすすめします。
また、ピロリ菌が胃に長期間感染すると胃がんのリスクが高まるだけでなく、過去のピロリ菌感染症でも胃がんのリスクが高まります。よって、定期的に胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
ご心配な方は、日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医である当院にご相談ください。