便秘

2025/05/12  大腸カメラ, 大腸がん検診, 消化器疾患, 消化管疾患, 症候,

便秘は、便が硬くて出にくい、または排便回数が少ない状態が続く症状で、決まった定義はありません。ただし、便秘によって日常生活に支障をきたすことがあり、原因をしっかりと把握することが大切です。以下に慢性便秘の主な鑑別診断を挙げます。

  1. 過敏性腸症候群(IBS
    ストレスや食事が影響して、腹痛とともに便秘が続くことがあります。排便後にスッキリ感が得られないことが特徴です。
  2. 直腸肛門障害
    肛門周囲の筋力低下や直腸の異常により、便をうまく排出できないことがあります。特に高齢者に多く見られます。
  3. 機能性便秘
    特別な病気が見当たらない場合でも、便が出にくい状態が続くことがあります。生活習慣や食事が影響しています。
  4. 甲状腺機能低下症
    甲状腺ホルモンが不足すると、代謝が低下し、便秘が起こりやすくなります。
  5. 薬剤性便秘
    鎮痛剤や抗うつ薬など、一部の薬剤が便秘の原因となることがあります。
  6. 腫瘍性

便秘を詳しく調べると、大腸がん、直腸がんをはじめ、悪性腫瘍(がん)が発見される場合があります。

便秘が続くと、生活の質が低下することがあります。症状が長引く前に専門医に相談し、大腸カメラ検査や治療を受けることをおすすめします。

ご心配な方は、日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医である当院にご相談ください。

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