胸やけ・胃酸逆流

2025/05/12  消化器疾患, 消化管疾患, 症候, 胃カメラ,

胸やけや胃酸の逆流が気になるとき、その背後にはさまざまな原因が考えられます。胸やけや胃酸の逆流を引き起こす症状として、食道や胃の問題が多くありますが、その他にも心臓や消化器系以外の疾患が関係していることもあります。ここでは、胸やけや胃酸の逆流の主な原因として考えられる鑑別診断をいくつか挙げてみましょう。

  1. 逆流性食道炎(GERD) 逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流し、胸やけや喉の違和感を引き起こす病気です。特に食後に症状が悪化することが多く、生活習慣や食事が関係しています。
  2. 食道裂孔ヘルニア 胃の一部が横隔膜を通過して食道に出てくる状態で、これも逆流を引き起こし、胸やけを引き起こす原因となります。
  3. 胃炎 胃の内壁に炎症が生じ、酸が過剰に分泌されることで胸やけを感じることがあります。ストレスや不規則な食事が影響することがあります。また、ピロリ菌の影響も考えられます。
  4. 心筋梗塞 胸やけと似たような症状を感じることがあるため、心筋梗塞を疑うことも重要です。特に、胸部に圧迫感や痛みを伴う場合は、早期の受診が必要です。
  5. 胆石症 胆のうに石ができると、消化不良や胸やけを感じることがあります。特に脂肪分が多い食事後に症状が現れることが多いです。

胸やけや胃酸逆流の症状が続く場合は、自己判断せずに専門医に相談することをおすすめします。早期の診断と適切な治療が大切です。

また、これを機に、胃カメラ検査を受けてみても良いかも知れません。

ご心配な方は、日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医である当院にご相談ください。

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