各種検診などでHCV抗体の有無を調べる機会があると思います。HCV抗体とは、C型肝炎ウイルスに対する抗体で、過去にC型肝炎ウイルスに感染したかどうかを判定できます。これが陽性と気づきながらそのまま放置すると、慢性肝炎から肝硬変や肝がんを引き起こす危険性が増します。現在、経口摂取できる抗ウイルス薬が存在し、最適な治療を提供できる環境が整っています。標準的には8週間の治療で、通常は通院で治療します。日常生活しながら、C型肝炎治療ができます。検診などでHCV抗体が陽性と判明したときは、すぐに専門医に相談しましょう。当院は日本肝臓学会専門医が診療していますので、ご相談ください。