大腸カメラは、お尻からカメラ(内視鏡)を挿入して、大腸の病気がないかを確認します。内視鏡の太さは、12mmほどです。お尻から盲腸(または小腸のいちばん大腸寄り)まで、個人差はありますが、1m前後の長さの大腸を観察します。各種検診で実施した便検査で、血液を含んだ状態(潜血反応陽性)だった場合、過去に大腸ポリープや大腸がんで治療を受けたという方、また現在おなかの何かの症状があるときに検査を求めて受診する方が多いと思います。
検査そのものの所要時間は30分以内で、鎮静剤を使用して検査を受ける方が多いです。ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後から翌朝まで終日、車やバイク、自転車の運転ができません。大腸カメラは日帰りで実施できます。また小さなポリープが存在した場合は、事前に切除希望の有無を確認しますが、その検査時に併せて切除もできます。大腸カメラのみの場合でも、ポリープ切除を追加する場合でも、保険が使えます。検査中は女性看護師が常に随伴しますので、女性の方でも安心して検査を受けていただけます。
大腸カメラ検査は、事前に前処置と呼ばれる下剤の服用が必要です。前日から検査食に変更していただき、前日眠前に下剤を少量内服します。検査当日朝から水薬を服用し、便を洗い流します。これらをご自宅で進め、午後から大腸カメラ検査を受けていただく流れです。
地元の皆さんに安心して検査を受けていただくために、これらのことについて前もって診察し、その後に検査について説明いたします。なお、検査は完全予約制ですので、事前の診察が必要です。
当院医師は、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医です。
鎮静剤を使用し、苦痛の少ない大腸カメラ検査を行っています。初めての方も安心してご相談ください。